何か変だ(校長だよりNo34)

*娘が小学生時代,月に1~2回,通学路で旗振りの交通当番をしていました。

交通量の激しい片側2車線ある道路を横切る際の旗振りです。多くの班が利用する交差点ですので信号が変わるのを待つ間にいくつもの班が集まります。

ここで不思議なことが起きます。

集まってくる班の子供たちに「おはようございます」と声をかけるのですが,返事がほとんど無いのです。しかし,あいさつが返ってこないことが不思議なことではありません。

本当に不思議なことはこのあと起こります。信号が変わり横断歩道を渡り出すその瞬間,一斉に「おはようございます」のあいさつがおこるのです。青信号に切り替わったことが何かの合図であるかのようにみなが口々にあいさつを始めるのです。この現象をどう考えたらよいのでしょうか。

「あいさつをしていると言えばしているのですが・・・」

変だな?と思うのは私だけでしょうか。

 

*さて,双葉東小の子供たちはどうでしょうか。旗振りをしてくれているお家の方にきちんとあいさつが出来ているのでしょうか。道路を横切るときになって初めてあいさつのスイッチが入るなんていうことはないでしょうか・・・・。少しばかり心配です。それ以前に挨拶自体はどうなのかな。

 

*教室には図工の時間などに描いた子供たちの作品をはじめとしていろいろな掲示物があります。

廊下にはよく習字や生活科の作品があります。

作品は画鋲でとめてあることが多いのですが,子供たちが通るたびに服がすれるのでしょう,よく画鋲が外れてしまうことがあります。しかし,「掲示物がはがれていたら直しておいて下さい。」などという言い方だけでは残念ながら状況は余り変わりません。

「○○さん,掲示物を直しておいて下さい。」と個人名をいうとすぐに直してくれます。

素直といえば素直なのですが・・・・。

 

*教室の換気を呼びかけた時も同様なことがありました。

「休み時間,気が付いた人が窓を開けるように」では,窓は閉ざされたままであることが散見されます。「休み時間はその日の日直が窓を開けます。」とすると休み時間窓が開けられることはぐんと増えます。もちろん『これは誰がやる仕事』という方向を示すことは大切なことですが,掲示物を直す,窓を開ける,などというのは『当番などという役決めでなく』やって欲しいなあと思います。

 

*自分のテリトリー(決められている仕事)はきちんと出来るがテリトリー外のものには手を出さない,うちの学校だけに限ったことではないのでしょうが,こうした子供が多くなって来たような気がします。

ちょっとだけ周りにも目を向けよう,こんな話を子供たちには伝えています。