国民性?(校長だよりNo16)

*サッカーが好きです。

小学生の頃は,野球小僧でしたがワールドカップを観て火がつきました。ワールドカップと言ってもとても古く,「ドーハの悲劇」「ジョホーバルの歓喜」ですがね。

何十年前なんでしょう,それを機にすっかりと虜になってしまいました。

*さて,次の言葉は元JAPANの大黒柱・中田英寿さんの言葉です。

周りにあわせるような人たちがたくさんいるから,成長しないと思う。

自分の意志をもっとハッキリ伝えないといけない。

日本の国民性の流されちゃう部分,怖いというか何で流される必要があるのか,

よく分からない。

 

*みんなと一緒にしていれば安心です。みんなにあわせていればいいので自分で考える必要がありません。失敗してもみんなも同じなので痛みは軽くて済みます。責任を自分が取らなくてもいいので楽です。

世の中,こういう傾向が強いので,これが日本の国民性だと言われることも多いかと思います。日常を振り返ると,そういわれても仕方がないと思えることがいくつもあります。

「周りにあわせてばっかりいるから成長しないんだ!」と中田選手に一喝された気持ちになります。

 

*話し合い活動の時など少数意見の立場に立っても物怖じせずに自分の考えを貫き通せる子はステキです。どのクラスにもそうした子はいます。

大切なことはそうした学習の開拓者(フロンティア)に本来はどの子もなれるはずだという立場に指導者が立つことだと思っています。

「どの子も無限の可能性がある」ということを口で言うのは簡単です。でも子どもたちには伝わりません。

「どの子も無限の可能性がある」ということを事実で示していくことが肝心です。

「え?クラスで一人だけが正解だったぁ!」とか

「(普段あまり発言しないと思われている)子が話すことに実は真理が隠れていたことに気づいたとき」一人ひとりは成長します。

そしてそれがクラス全体の成長に波及していきます。

そうした場を演出していくことが教師に課せられた務めの一つであるような気がしてなりません。