*漢字を身につけるときには,量を書く(つまりたくさん練習する)ことも大切だけれど,それと同じくらいに,いやそれ以上に『丁寧に書く』という要素が不可欠です。
時折,子どもの漢字ノートをのぞいてみてください。
間違いがあったり,雑(字が汚いとは違います。)になったりしてはいないでしょうか。
*宿題でも漢字練習を課しているクラスは多いと思うのですが,担任時代は「とめ」「はらい」に加え「二度書き」「マスから飛び出す字」反対に「マスにくらべて文字が小さい」などといったことがとても気になったものでした。中には,送り仮名の「平仮名」を雑に書いている子もいたので,その都度注意をしたものでした。
それは,心配なのが,漢字の間違いよりもむしろ「丁寧さに欠ける」という面だからです。
何事にも通用する力は,「学力」よりも「努力」といったものであるような気がします。
*余談ですが,担任時代はテストに書く「学年・組・氏名」は特に丁寧に書くよう指導してきました。明らかに手を抜いて雑にそれを書いていると思える子のテストは点数をつけないまま返していました。
(もちろん,丁寧に書き直せば点数をつけてあげましたが・・・・)
算数ノートでも・・・
*ある本に,算数での間違いの何割かは「位取りにある」ということが書かれていました。
本の受け入りだけではないのですが,全く同じことを感じています。
ですから,算数ノートは学年でそろえて同じ基準(例えば「10㎜マス」)のものを購入していました。
漢字練習に限らず算数でもノートに「いかに丁寧に取り組んでいるのか」が大切なポイントになります。
*算数の授業の中では,発達段階に応じてノートについては,次のようなことをどのクラスでも指導してほしいと思います。
1)問題と問題の間隔は十分に開けること,
2)筆算や答えを書き表す線は必ず定規を使って引くこと,
*いちいち定規を使って線を引くのでちょっと面倒な気がしますが,慣れてしまうと自然に使えるようになります。そしてノートも見違えるように引き締まってきます。
ちなみに筆算などに定規を使うというのは「国立大学の附属小」では常識であると言われています。
時々抜き打ち点検を(笑)
*お子さんが今どんな筆箱を持っているか(使っているか)ご存じですか?
子どもの世界でも流行りすたりがあるようですが,全体的にはかなりの数の文具を大きめの筆箱(筆袋?)に入れて持ち歩くのがお洒落(!)なようです。この傾向は高学年になるにつれて強まってきます。中には,机の中に筆箱を入れることに苦労する子もいるほどです。(笑うに笑えない状況です)
*消しゴム,赤ペン,定規それに削ってある鉛筆さえあれば授業に支障をきたすことはありません。
中には実用性よりも別の面を追求しているように見える子もいます。
筆箱の中身,一度ご覧になってくださいね。
*また,小学校の中学年あたりから子どもたちの中には自立心が育ってきます。
その自立心が発達しているからこそ,物やお金のトラブルが起きることがあります。
以前ある先生から
『何か心の乱れがあると,持ち物に変化がある』
と教えてもらったことがありました。
そういう意味では,子どもの持ち物にいつも注意を払っておいてください。
小遣いの範囲を超えるような小物が増えている時などは要注意です。