過去と他人は変えられないが,未来と自分は変えられる(校長だよりNo5)

*ある先生から教えていただいた言葉ですが,とても好きな言葉です。

物事を前向きに,積極的に見ていこうという想いが伝わってきます。

 自分の過去がどうであったかとか,  

 現在の自分がどうであるのかということではなく,

「自分がどんな人間になろうとしているか」という未来に向けた考え方こそが大切であるというのです。

 

*こうした想いはもちろん我が校の子供達にも持ち続けて欲しいと思っています。

彼らにも,今までの自分をより高めていけるような人になって欲しいと思います。

それは自分を変えていけるのは自分だけしかないからです。

ですから「出来そうもない」とか「性格だからしょうがない」とか「自分には無理だ」とかいうマイナス思考から発生する想いだけは持って欲しくありません。

 

    殻を破る

*「他人や過去」は変えることはできません。変えることができるのは,「自分と未来」です。

「こうなれたらいいなあ」という想いを描き続けていくことが大切です。

大きなことはできなくていいのです。

でも時には,「恥ずかしさ」や「自信のなさを」を乗り越えて,今までの自分の殻を破る時が無くてはなりません。

そのためには,自分自身を成長させる様な場に自らを立たせることが必要になってきます。

例えば,クラスの大切な仕事を引き受けたりクラスの代表などに進んで立候補したりという経験を積んでいくことがそうです。

 

*4月19日に,任命式を行いました。

3年生以上の各クラス代表に選ばれた子に任命書を渡すセレモニーです。

クラス代表に至るには「立候補」もあったでしょう。「推薦」もあったことでしょう。

 

*さて,次にあるのは,12年前にこの学校で6年生を担任していたときの一コマです。

 

<当時の学級通信となります>

5年生までと違い,6年生になると児童会の活動にもこれ以上に積極的に関わっていきます。

委員会やたてわり活動で中心的な役割を担うのはもちろんのこと,「1年生を迎える会」「縦割り活動」「運動会」など6年生が中心となって運営をしていくことになります。

また,クラス代表(代表委員)が集まった話し合いの場「代表委員会」にも出席します。

 

*さて,この代表委員会に出席する代表委員(クラス3名)の仕事について説明をした後,「やってみたい人」を募りました。希望を確認する前に,次のような話をしました。

 

「やってみよう」と考えている人はもちろん「出来るかな?」と迷っている人も立候補してみなさい。

先生が責任を持って必ず助けてあげます。

しかし,代表委員会は休み時間に行われるので「遊びの時間がとられるのはイヤだ」と思う人は絶対に立候補しないでください。そういう人は,先生がいくら頑張ってもうまくはいかないからです。

 

*学級委員長・副委員長・書記などに多くの子が立候補を表明しました。

その役職に就くことの出来なかった子の方が圧倒的に多いのですが,自らを成長させる場に立たせようと一歩を踏み出したこれら全ての子に拍手をおくりたいと思います。

 

*当時,学級のすべての代表を私はじゃんけんで決めていました。

「やる気」さえあれば,教師がそれを支えるのは使命だと感じていたし,

子供の選挙だといつも代表が絞られてしまうからと考えていたからです。

教職1年目からこのことは貫いてきましたが,時には「子供の選挙の在り方」についてベテランの先生と論争したこともありました。

今では良い思い出です。