準備のとき(校長だよりNo49)

3月15日(水) 卒業セレモニーを行いました。

この会の目的は3つです。

①卒業式に参加できない下級生の代表(5年)と6年生,職員で厳粛な中でセレモニーを行う。

②6年生にとっては,卒業式本番に向けて気持ちを高められるような時間とする。

③5年生にとっては,未来の自分たちの姿を想像するとともに,6年生に向けて気持ちを伝える時間とする。

 

*セレモニーは,卒業式とほぼ同じ内容で進行しました。

校長の式辞もありましたので,次のような話をしました。

 

卒業シーズンを迎える度に,私はある話を思い出します。

野球をよく知らない人でも「イチロー選手」のことは知っているのではないでしょうか。

かつて,テレビのインタビューでリポーターがイチロー選手に対して

「どうしてこんな素晴らしいパフォーマンスが残せるのですか」

と質問したことがありました。

私は,きっと

「バットスイングのスピードが大切なんです」とか

「良い球と悪い球を見極める力が必要なんです」などと答えるのだろうと思っていました。

しかし,イチロー選手の答えは至って簡単なものでした。

イチロー選手の答えは「一番大切なことは『準備です』 」というものでした。

 

*卒業式は1つの大きな節目ですが,それはすでに次への準備の始まりなのだと感じずにはいられません。

6年生,そして6年生0学期を過ごしている5年生のみなさん,

みなさんは次へのステップに向かってどんな準備を進めるのでしょう。

もちろん,それは,一人ひとり違っていると思いますが,自分が幸せになるための準備を進めると言うことは皆同じでしょう。

今日この時から,良い準備が進められることを祈っています。

 

*セレモニーは,5年生,6年生それぞれからのサプライズも有り,心温まる時間となりました。