*いよいよ2学期最終週に入りました。昨日も今日も一日24時間に変わりはないのですが,今日から過ごす日々は何か特別な時間のような気がしてなりません。まだまだ体調を崩してしまう子もいますが,2023年の締めくくりがしっかりとできるようお互い体調管理には努めたいところです。
命の大切さは繰り返し
*さて,今日から今週末の終業式に向けて子供たちは普段とは違った時間割で学校生活を過ごします。
すでにお知らせした通りに普段より早い時刻での下校になるときもあります。
重ねて間近に控えた冬休みを前に子供たちの中にも少しばかり浮かれ気分の雰囲気が感じられます。(心当たりがある人いませんか?)長期休業の後半に見られる『明日から新学期が始まってしまう』という悲壮感(?)に比べれば,学校から早く帰れる午後をウキウキ気分で過ごす気持ちはよく分かります。しかし,こんな時だからこそお子さんの行動について関心を持っていて欲しいと思います。
子供たちだけで過ごす家庭も多いはずでしょうから,自転車の乗り方や友達との遊びの内容について,よくよく話し合っておいて欲しいと思います。
『口うるさいなあ』と子供から思われても,ひるむことなく親の考えを良い意味で押しつけて欲しいと思います。命の大切さは繰り返し,繰り返し語っても決してすり減ってしまうようなものではないはずです。
いじめない子に育てる親の躾
「いじめ」というのは「現象」であり「行動」である。いじめをなくすというのは,現象や行動をなくそうということである。これでは,根本の解決にはならない。いじめを起こす意志や判断の質の教育を問題にしていかなければならない。 「教室ツーウェイ」 野口芳宏 |
「A君より五点上だった。」
「B君より一秒速かった。」時おり子供の口から出る何気ない言葉です。でも気をつけないとこの中には大きな問題が潜んでいます。子供達の中には,他人と競争して勝つことに気を奪われがちな子もいます。このように,いつも他人に勝つことで自分の心を満足させようとしていると,排他的になってきます。この排他的な気持ちが,いじめにつながることもあります。人生観・価値観を望ましく教育し,正しい判断力を身につけさせることが必要です。
「A君より五点上だった。」「B君より一秒速かった。」こんな一言に,お家の方は何と応じますか。
「A君に勝って良かったね。」「B君に勝つなんてすごい。」こんな言葉かけはどうなのでしょうか。確かに子供に共感していますが,勝つことだけが大切であると子供に思わせることになりかねないですね。
*では,どんな言葉かけがいいのでしょうか。
「よくがんばったね。毎日勉強をしていたもんね。」
「去年より二秒も速くなったんだね。すごいなあ。」
といった,個人の努力したことに対して目を向けるような言葉がよいのではないでしょうか。
またライバル視しているA君,B君については
「A君は残念だったね。次,頑張ってほしいなあ。」
「B君にも,あなたの練習方法を教えてあげれば。」
というような,一緒に同じ目標に向かって努力している仲間であるという見方をさせる言葉かけをしたいものですね。
もちろん,これは友達に限ったことではなく「きょうだいの関係」についてもいえそうですね。
*今週末,通知票を渡します。多くの子は,通知票を受け取ったその場で,他のこと見せ合い,くらべ合いをします。友だちの成績に関して,かなりの情報を手にして帰ります。
通知票は毒にも薬にもなります(?)ので,使用方法をお間違えのないようお願いします。