『めんどくさい』こと(校長だよりNo19)

*さぁ,2学期がスタートしました。
休み中大きなケガや病気,事件事故等の報告はありませんでした。あらためて,御家庭での御指導に感謝申し上げます。

 

大きな季節の転換を含んだ2学期は学校として一番長い学期となります。
本日の始業式では「暑いねぇ」という言葉が交わされ,
終業式では,きっと「うわぁ,今日は特別冷えるねぇ」という声が聞かれることかと思います。
長い日々も一日一日の積み重ね,どの子にとっても毎日が実りある日々となりますように。

*来週28日の月曜日4時間授業ですが,翌日からは普段通りの教育活動が行われます。運動会の取組も始まります。こうした学校のリズムに乗り遅れることがないよう月並みな言葉ですが【早寝・早起き・朝ご飯】の奨励を願います。最近は,夏休み中のラジオ体操も地域によっては7月中に終了すると聞きます。個人的には,夏休みが終了する終わり10日間くらいに実施されると生活リズムの取り返しには効果的ではなかろうかと思います。

『人間的に値打ちのあるものは,めんどくさいこと』
これは映画監督の山田洋次さんの言葉です。
『私はよく人間的に値打ちのあるものは,みんなめんどくさいことではないかなというふうに思うんですけれどもね。恋愛なんか実にめんどくさいゴチャゴチャしたことだし,本来教育なんていうのは,いちばんめんどくさいことでなければいけない。』
 教育がめんどくさいのは,たえず人との関わり合いの中で行われる行為だからです。しかし,この「めんどくさい行為」を通してこそ人間として成長していけるのもまた事実です。
この「めんどくささ」を楽しめるようになったら,もうしめたものです。

*新学期になって子供たちは,家庭で,教室で,そして自分の心の中で,新たな目標を立てることでしょう。その目標が,良い意味で『ちょっとめんどくさい』ものであること

を願ってやみません。