*担任時代,お母さんから『家で,算数をどのように勉強させたらよいでしょうか?』といった内容の相談を受けたことがありました。お家の方が子供の勉強を見てやる場合,たまにではなく,毎日,しかも子供に苦痛を感じさせない程度に見てあげるというのが大変効果的な方法です。とは言ってもこれが難しいのですが・・・。
*家で勉強の世話をみるとき「正確に,そして速く」が要求される計算問題と違って文章題に代表される応用問題はじっくりと考える力が必要になってきます。
しかし,こうした力は,すぐに身につくわけではありません。
『急がば回れ!』ではないですが,焦ったり,あわてたりしないことも肝心です。
小学生の間なら,じっくりと構えても取り戻せないことはありません。
子供がつまずいたら,少しずつ前に戻ってわからないところを探すのがよいでしょう。
この時,わかるところから復習させるのが大切なポイントです。子供がつまずいた場合には『わかる段階まで思い切って戻ってそこから復習させる。』ことが大切です。
結果的にはこれが一番の近道だと思います。
*しかし,子供の性格によっては次のような方法も考えられます。
タイプ-1 分からないところを見つけ,計算方法ではなく,なぜそうなるのかを意味から根気良く教える。意味が分からないためやる気を起こさず出来ない子がいます。これは理屈っぽい子に向く方法です。
タイプ-2 少々冒険ですが,出来ないところは目をつむり好きなところ,出来るところを勉強させていく。我が道をいくというタイプの子に向いています。出来るところを勉強するうちに出来ないところも少しずつ出来るようになります。
*私の娘は,もう成人していますが,小学校時代には父親として子供の宿題の面倒を見たことも多々ありました。しかし,毎回と言って良いほど,その都度ケンカ別れしていたものです。
教師という仕事をしていても自分の子供の指導となるとなかなか難しいものだと感じています。
同じことを感じていらっしゃる保護者の方も少なくないだろうと思います。