学校雑風景(校長だよりN010)

*先月引率した修学旅行の集合写真を手にしました。何かとても昔のような気がしているのは教師だけでしょうか。それでも写真の中の子供たちの笑顔を見ると楽しかったあの3日間がよみがえってきます。

*さて,大人であれ子どもであれ,集合写真を手にした時に真っ先にさがすのはおそらく自分自身でしょう。

友達でもなく,好きな人(?)でもなく,世の中で一番気になる存在はやはり自分自身なんだとあらためて思います。

写真に写ったあなたは,いい顔をしていましたか?

その時を十分に楽しんでいる様子でしたか? 

 

*『友達の頭を使って学習する』

ことを授業中よく話してきました。ですから授業中にはよく次のような指示を出したものです。

 ・隣の人と答えを比べてみなさい。

 ・クラスの中で自分と同じ考え方をしている人を3人見つけなさい。

 ・友達の発表を聞いて自分の考えと同じだと思ったらノートに小さく○を,違うと思ったら×をつけなさい。

これらは「友達がいるからこその学習を」としてちょっとした作業を取り入れるようにしたものです。

 

*正解,不正解を問わず友達の考え方をいろいろ知ることが出来るのが学校で学ぶ良いところです。

特に算数は問題を解く場合に正解は一つですが,そこに行き着く考え方は何通りもあるので,グループで話し合わせたり,あえて間違いを全体で考えさせたりしたものです。

 

*担任をしているときには,かなりノート指導には力を入れてきました。その一つとして『間違いは宝なので消さないように』という指示もよくしました。しかし,これは定着するまでに随分と時間を要しました。

多くの子が間違いを「失敗」ととらえ,「失敗をノートに残すなんて・・・・。」という抵抗があったからでしょう。

 

*先日,職員の打ち合わせの中で,各学年に3つのお願いをしました。

①「クロームブック」の家庭での活用を進めていただきたいこと。

②「ノート指導」の在り方を学年で確認し,指導してほしいこと。

③学年全体で集まる機会を月に何回かは設定すること。

学年による発達段階の違いはあるので,一概には言えませんが,「ノート指導」の在り方などは,学年足並みを揃えて子供たちの成長を担うものであってほしいと思います。