宿題などで,分からないところがあった時に子供たちの前には目には見えないけれど小さな分かれ道が出来ます。
・友達に教えてもらう ・家の人に教えてもらう ・教師に教えてもらう ・ほうっておく?
分かれ道の数は人によって違うのでしょうが,どの道を進むかを決めるのはその子自身です。
簡単そうで難しい
*担任時代の話です。夜の9時過ぎだったでしょうか,当時担任していたクラスのA君から自宅に電話がありました。「何だろう?」と思ったのですが,「算数のプリントで分からないところがあるので明日の休み時間に教えてください。」というものでした。
う~ん,これってなかなか言えることじゃぁないぞと感心しました。A君には悪いのですが「家の人に(そう言う様に)言われたの?」と確かめたところ『そうではない(自分で判断した)』と言う返事だったので,ますます感心してしまいました。
う~ん,これってなかなか言えることじゃぁないぞ!!
*分からないところがあった時に子供たちの前には目には見えないけれど小さな分かれ道が出来ます。
・友達に教えてもらう ・家の人に教えてもらう ・教師に教えてもらう ・ほうっておく?
分かれ道の数は人によって違うのでしょうが,どの道を進むかを決めるのはその子自身です。
*一番簡単なのは『友達に聞く』ということになると思います。親切な子が多いので聞かれた時に「イヤだよ」なんて子はいませんからなおさら選びやすい道だと思えます。ただ気をつけないと親切にするあまり(?)答えを直接教えておしまいということもないとはいえません。
(単に答えを教えるのではなく解き方を導いてあげる教え方が出来るようなら相当な実力の持ち主です。)
*『友達に教えてもらう』と同じ位に選ばれるのが『家の人に教えてもらう』だと思います。
お家の方にとっては大変でしょうが本当に助かります。でも親子という関係だと時に甘えが出てしまい「教え方が学校と違う」とか「よく分からない」などと言う子供からのラフプレー(!)があるかもしれません。教師という仕事をしているわが家でも,子供が小さい頃は,かなりの割合で最後はケンカ別れとなったものです。
*「教師に教えてもらう」というのは子供達にとってはちょっと敷居が高いようです。当時担任は鬼の竹野でしたからなおさらでしょう。
しかし『A君』のことを教室で話したところちょっと嬉しい波及効果がありました。K君が同じように『どうしても解けない問題があるので教えてください』というのです。善いことがクラス全体に染み渡っていくのには少しばかり時間がかかりそうですが,こうしたことへのフロンティアに誰もがなれることを期待しています。
〇いろいろなタイプがありますが
*当時こんなこともありました。「金曜日の放課後は『残り勉』の日です。」と一週間前から子供達に宣言をよくしていました。
・作文 ・算数プリントの直し ・テストの直し が終わっていない子は残ってやっていってもらうというシステムです。
これは事前に予告しておくので,それまでに提出が終わっていれば晴れて『無罪放免』(?)というシステムです。
優しい担任(!)は子供たちに1週間の猶予を持たせておいたのですが・・・・。中には,自ら志願して『金曜日,残り勉で教えて下さい』という殊勝な子もいました。
*残り勉などとハッパをかけられるとすぐその場で課題を済ませてしまう子がいます。その一方で『少しでも先延ばし』というタイプの子もいます。前者はコツコツ型,後者は一気集中爆発型ですね。
一概にどちらがいいとは言いがたいのですが・・・・親としたら・・・ねぇ,ですよね。