学校雑風景(校長だよりNo23)

教育においては

【目的には信念を持つが,方法には信念を持たない】

 これは,尊敬する先生から教えていただいた言葉です。

*新学期がスタートして1週間がたちます。朝夕は,だいぶ涼しくなったかなと思ったのですが、日中の蒸し暑さは依然として感じます。寒暖差の大きさで体調を崩すこともあるとテレビで報じていました。加えて,夏休みを終え,お子さんが夏季休業モードから登校生活リズムに戻るのに苦労されたお宅もあろうかと思います。引き続きお子さんの体調管理に御配意いただきますがよろしくお願いします。また同居されている御家族の皆様もどうぞ御自愛いただけますように。

 

*本校ではコロナ禍に見舞われた時から運動会の実施を見送ってきました,市内の他の小学校も、半日開催,分散開催など今年度も変更を余儀なくされています。どの学校も大きな制約を受ける中で工夫をして運動会の実施を進めています。

従来のスタイルでの運動会が実施できず,マイナス的なイメージだけがクローズアップされがちですが,そうとばかりではありません。体育の授業に偏りがちなこの時期の学習の在り方について見直しができたり、開催方法の制約があったとしても従前の運動会に相当する教育的効果の高い学習の在りについてあらためて検討できたり、我々教師にとって色々と学ぶべきものがありました。

 

*運動会の目的は,

  1)体育の学習を通して自主的・自発的に運動に親しむ態度を養う

  2)集団活動を通して豊かな人間関係を築く

大まかに言うと,この2点ではないかと思います。この実現を図ることが教育の目指すべきところであり,どのように実施するかという方法論は二の次だと思います。

運動会に限らず多くの学校行事は,本来の目的がぶれないように方法を考えるのですが,学校というところは、これまでのスタイルからなかなか脱却できないということも多くあり,それは反省すべき点でもあります。

 

*「教育においては【目的には信念を持つが,方法には信念を持たない】」

これは,尊敬する先生から教えていただいた言葉です。

次年度のコロナ対応については、当然不明なのですが,コロナの状況に関わらず「運動会の在り方」については見直しも必要になると市内の校長は考えています。

常識にとらわれることなく行事の意義を優先させる中でその在り方を考えていきたいと思います。