校長だより(No16)

*♪ともだち百人できるかな♪を口ずさみ,入学してきた子供たち。学校生活の楽しさは時として,ともだち関係の安定のもとにあります。ともだち関係が不安定だと学校生活のすべてがつまらなく見えてしまうこともあることでしょう。         

  

*小学校では,さまざま場面で子供たちがグループになって活動をします。代表的なものがクラスでの「生活班」と呼ばれるものです。4~6人ぐらい男女混合で編成し,多くの学級がこの班をもとに集団での自治活動に取り組んでいます。係活動であったり,掃除であったり,グループ学習であったり・・・・。色々な場面でこのグループをもとに活動をしています。「班替え」は,学期始めの1つのイベントになっている感じさえあります。

 

*することが決められた班活動とは別にグループをつくる場面もあります。例えば,遠足に行ったときにお昼を食べるなどといった場合です。

「それでは,これからお弁当の時間にします。自由にグループをつくって食べましょう。独りぼっちの人がでないように声をかけあってくださいね。」

どこにでもある光景です。しかし,お弁当を食べるわずかな時間であっても「誰と食べるのか」は子ども達にとっては大きな関心事となります。そして,子供によってグループづくりの傾向に少し違いが見られるような気がします。

あるタイプは,自由なグループをつくるときその時々でそのメンバーが替わることが多いように感じます。たまたま近くに居合わせた友達と「一緒に食べよう。」「そうしよう。」となるようなタイプです。あまり同じメンバーに固執しないのが特徴であるとも言えます。このタイプは「誰と食べるか」より「どこで食べるか」の方が関心事になっているのかもしれません。

もう一つのタイプは「どこで食べるか」よりも断然「誰と食べるか」を気にするタイプです。

友達関係に敏感ですが,その人間関係に逆に縛られて身動きがうまくとれなくなってしまう時もあるかもしれません。

 

*♪ともだち百人できるかな♪を口ずさみ,入学してきた子供たち。学校生活の楽しさは時として,ともだち関係の安定のもとにあります。ともだち関係が不安定だと学校生活のすべてがつまらなく見えてしまうこともあることでしょう。双葉東小の子供たちには,小学校という時期において良いともだち関係をたくさん築いてほしいと願っています。

 

*ある本に次のような言葉が載っていました。

『よい友情とは,対等な関係のことです。やりたいことを一緒に決められる。何でも平等に分かち合うことができる。お互いに信頼しあえる。どんな問題も,力を出し合って一緒にのりこえられる。いいときも悪いときも,たよりあえる。』

ここまで読んで,フムフムなるほどと思えたのですが,締めくくりとなる最後の1つが難しいと思えました。これは,年齢が上がれば上がるほど難しいのだろうな,と思えました。

最後の1つは,次のとおりです。

『それぞれが,ほかに友達を持っている。』

どうでしょうか。