校長だよりNo14

*上手く付き合えばとても楽しい水(遊びや学習)ですが,間違った付き合い方をするととても危険なものとなります。台風や大雨による増水,川や溜池などの禁じられた遊びなど,学校では折に触れて子供たちに学ばせています。

*6月9日(木),全校の先陣を切って5年生がプールに入りました。さすがは高学年,騒いでしまいそうなシチュエーションにもかかわらず,教師の指示にしっかりと従って授業を受けていました。(林間学校取組の賜でもありますね)

*考えてみたらコロナ禍のため,1年生のみならず,2年生・3年生も学校での水泳学習は今年が初めてとなります。全児童の半分が「初心者」マークです。そんな中,初心者組最高学年の3年生は来たる日に供えてプール学習のオリエンテーションを行っていました。プールサイドに実際に立ってプール学習の一連の流れを全員で確認したのです。

いわゆるイメージトレーニングに基づく確認のための時間です。水泳学習に限らず,こうしたお膳立てとも言える時間が小学生にはとても大切です。(その分,教員はエネルギーを使いますが)こうした指導は,小学校の学習が「子どもを丸ごと見る」と言われるゆえんでもありますが,こうした細かいステップを踏ませることで肝心な時に大きな混乱はグッと減ります。

*さて,水泳学習は,大きな声を出す活動,接触等をできるだけ避けながら,水に親しむ活動を中心に安全第一で指導をします。これまでなら学年全員で水泳学習を行っていたわけですが,感染症予防対策を講じた上での授業となります。本校では次のようなことにも留意しつつ授業を進めます。

・着替えの時間やプールサイドへの移動などはマスクを着用します。   ・学年一斉の授業ではなく,学年を大きく2つのグループに分けて実施します。   ・シャワーを浴びる際には「無言」(キャーキャー言わない、これがなかなか難しい)   ・間隔を確保しつつ,プールの中は一方通行とします。  ・(残念ながら)自由時間は設けません。   ・小プールは狭いため,低学年の授業に対応出来るよう大プールの水位は30cmほど下げます。   ・教師は必要に応じてプールマスクを着用して指導にあたります。  等々.

*夏休み中のプール開設はありませんので,学校でのプール体験は多くてもせいぜい3回前後になります。本来ですと,泳力テストをしたり,着衣泳を経験させたり,流れるプールや波をつくって楽しんだりするところですが・・・・・・。

*上手く付き合えばとても楽しい水(遊びや学習)ですが,間違った付き合い方をするととても危険なものとなります。台風や大雨による増水,川や溜池などの禁じられた遊びなど,学校では折に触れて子供たちに学ばせています。どうぞ,家庭においても【水との上手な付き合い方】を教育していただけますようお願いします。