1月16日(木)
PTA教育講演会を開催しました。今年度は「左手一本のシュート」のモデルとなった田中正幸さんにお忙しい中おいでいただきお話しを聴くことができました。
島沢(しまさわ)優子さんの著書「左手一本のシュート」 またこの本はドラマ化もされました。BS―TBSの開局20周年記念の2時間ドラマとして放送されました。この本の主人公は当時19歳の田中正幸さん。小学校5,6年のときはミニバスの全国大会に出場、田富中学校時代は中学県選抜のエースとして注目の選手でしたが、日川高校入学直前に脳内出血で倒れ、昏睡状態に。生死をさまよい、死の淵から蘇ったけれど、利き手の右手と右足が不自由になったそうです。苦しく,厳しいリハビリを続け,1年間休学し、ふたたびバスケ部に戻ってきました。
それからは、まひの残る体で誰よりも練習し、後輩の面倒もみた。あふれ出る情熱に仲間は奮い立つ。公式戦でシュートを決めさせようと結束し、実現させた。田中さんは3分32秒出場。左手でパスを受け、そのままシュートを決めた。
1167日間、田中さんが試合のバスケットコートに戻るまでの時間。想像を絶するような時間、ずっとひたむきに努力を続けてきた日々でした。日川高校卒業後、田中さんは東京福祉大学に進学し、競泳で東京パラリンピックを目指しましたが,残念ながら出場できませんでした。しかし,常に新たなことにチャレンジを続けています。現在は中央市役所に勤め,地元のミニバスのチームのコーチをしながら,新たな夢にチャレンジしています。今日の講演も「敷島中学校のみんなが夢を実現する時の勇気につながればうれしい」と言ってくださったり,また本校の桑原先生が,田中さんと日川高校でのチームメイトだったという縁もあり,お忙しい中、講師を引き受けてくれました。「諦めず、挑戦することの大事さを伝えたい」と感動的な素晴らしいお話しを聴くことができました。
かけつけていただいた広報教養部の役員の皆様方,また参観いただいた保護者の皆様方,ありがとうございました。