学校教育目標

1 学校経営の方針

学校教育目標は、学校教育の理念の実現をめざし、学校としての具体的な課題点を明確にし、生徒に「こんな生き方をしてほしい」と願う「期待像」である。日 本国憲法、教育関係法規、県や市の教育指導重点を基底に、地域や本校の実態を踏まえ、「知・情・意・体」の調和のとれた人間性豊かで主体性に富んだ生徒の 育成を目指す。

21世紀の主人公である生徒一人一人が自ら進んで考え、判断し、表現し、主体的に行動することができる創造的な資質や能力の育成に努めていく必要がある。

幾多の先人達が自主創造と練磨のなかで築き上げてきた歴史と伝統、教育的累積を基盤に、本校の新たな歴史を創造していきたい。そのために学校教育目標の 達成を図るべく、目標を具現化し、全教職員の英知と創意ある実践力を結集して教育にあたり、地域や父母の負託と生徒の期待に応えられる活力ある学校づくり に努めていきたい。

中学校としては大規模であるが、本校は「生きる力」の育成について生徒一人一人に目を向けた対応が可能な教育環境を有している。学ぶ意欲を高める教育課 程の編成、個性を伸ばす教育の充実、よりよい生き方を求める道徳、人権や福祉の尊重、国際交流を切り口とする国際感覚に満ちた生徒の育成、生涯学習社会に ふさわしい地域に開かれた学校づくり、及びそれらの実現を図る教職員の資質等々、69年の歴史的な積み上げの中に多くの教育的財産の蓄積もある。これらを 踏まえる中で、学校が家庭や地域社会と密接に連携を図り、学力の向上と意欲的な学びを根底から支える創意ある敷島中教育の展開に努力していく必要があ る。

2 学校・学級経営の基調

学校教育活動は、言うまでもなく学校教育目標の具現を効率的に追求していくものでなくてはならない。生徒の人格形成や学習面、生活面 における指導効果を上げるためには、学校という組織の活性化は不可欠なものである。学校が生き生きと活動し教育効果を上げるためには、学校の組織を構成し ている教職員及び生徒の人間関係が大切になってくる。

そこで、「学校経営は、人の和なり、そして、自分が身を置く場所に責任を持つ。」を基盤に据え、P-D-C-A-C-Aの経営サイクルを取り入れた学校経営を行っていきたい。

「和」を基調にした経営は、信頼と協調、また協力体制に満ち、愛情あふれる明るい学校環境を創造し、大きな力を生み出す。このことが学校、学級という組 織の活性化につながる源泉となる。また、現在の開かれた学校経営に欠かせない学校評価を年度間で引き継ぎ、スパイラルに生かす、P-D-C-A-C-Aの 経営サイクルを取り入れた学校経営は、学校のあるべき姿を具体的に示すものとして期待しているところでもある。

学級は学校教育目標をはじめ、教育課程を実際に展開していく場である。また、生徒にとっては、精神的安らぎのある「心の居場所」とならなくてはならない。そのため、教師と生徒、生徒相互の望ましい人間関係の確立こそ、学級経営の最大の眼目となる。

助け合いや励まし合いのある信頼に満ちた学級こそ、学習効率を最大にするばかりでなく、いじめ、偏見差別、仲間はずれ等、不登校や学校生活への不適応などの発生を抑止する望ましい学級集団となる。そのためにも学校評価を最大限に活用していかなければならない。

生徒と生徒、担任と生徒及び父母との間に、心の交流を基盤とした会話が成立していれば、学級における教育活動の実践に計り知れない効果を上げることができると確信している。

3 学校教育目標

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4 教育目標具現化に向けて

「生徒がいるから学校があり、学校があるから指導する教師がいる。」学校の主人公である全ての生徒を大切にし、楽しく、美しく、明るい学校づくりと生徒一人一人の「自己実現」に向けての学校づくりを基本に、教育目標の具現化を目指していきたい。

教育目標設定に当たっては、知識基盤社会である21世紀を生きる人間づくりを学校教育の基盤に据え、目指す生徒像を具体的に「知・情・意・体」の4点に 集約し、その調和の上に立つ「生きる力」の育成を、創意と特色ある学校教育を推進する中で目指す。また、知・情・意・体の調和の上に形成される「生きる 力」の中に望ましい徳性が形成されていく。

教育活動を推進するに当たって、創意と工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で、基礎的、基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して 課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等を育むと共に、主体的学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めていく。その際、生徒 の発達段階を考慮して、生徒の言語活動を充実すると共に家庭との連携を図りながら、生徒の学習習慣が確立するよう配慮する必要がある。そのためには、生徒 が主体的に活動できる学びの場や学びを支える活動の場を確保することが重要となるので、集団のルール(社会性)を大切にし、周囲の人との関わりの中で、個 を尊重し、「人間としての心」を持った、個性豊かで意欲的な生徒の育成を目指していく必要がある。学習指導要領、県学校教育指導重点、市教育指導方針、本 校の伝統等を十分考慮し、地域や保護者の願いと生徒の実態に応じた学校教育目標の具現化に向けて、特色ある学校づくりを全力で目指すことが我々教師の責務 であり、そのために研鑽努力し、指導と評価の一体化や学校評価を学校経営に生かすなど、教育活動の工夫と改善を実施していかなければならない。

そのために、次の点に配慮しながら教育目標の具現化に努めていきたい。

  1. 教職員の英知を結集し、理解と協力の和で結ぶ学校づくりに努める。
  2. 生徒一人一人の「自己実現」を目指す学校づくりの推進に努める。
  3. 生徒との心のふれ合いを深め、適切な生徒理解に立つ指導の充実に努める。
  4. 安全で充実した学習活動を支える教育環境づくりに努める。
  5. 豊かな人間性を育成する心の教育の推進に努める。
  6. 研修活動を活性化し、自ら学ぶ授業づくりの推進に努める。
  7. 3年間を見通した、計画的で体験的なキャリア教育の推進に努める。
  8. 学校・家庭・地域の連携を深め、地域と共に歩む教育活動の推進に努める。
  9. 校区小学校との連携強化に取り組み、中1ギャップ軽減、教育課程の改善に努める。
  10. 知・情・意・体の調和を重視し、「生きる力」を育む教育課程の編成と実施に努める。
  11. いじめや不登校、更には体罰を根絶し、安全・安心な学校づくりに努める。
  12. 「はぐくみプラン」で35人以下学級を導入し、きめ細やかな指導に努める。

5 本年度学校経営の指導重点

(1)学習指導の重点…「課題意識をもって、自ら学ぶ生徒」

  1. 生涯にわたり学習する基盤が培われるよう、確かな学力を育む指導と評価に努める。
  2. 確かな学力の向上に向け、全国学力・学習状況調査、山梨県学力把握調査等を通じて、生徒の学力の定着状況や学習状況を把握し、教師一人一人の創意ある取り組みや学校全 体としての組織的、計画的な取り組みの推進を図る。
  3. 個に応じた指導方法の工夫、改善に努め、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得を図る。(35人以下学級の導入やTT授業、少人数授業の継続実施等きめ細かな指導)
  4. 体験的な学習と言語活動を重視し、基礎的・基本的な知識・技能を活用して思考力・判 断力・表現力などを育む。
  5. 生徒のよさや可能性を積極的に伸ばすとともに、主体的に学習に取り組む態度を養う。

(2)生徒指導の重点…「よりよい人間関係を育成し、よりよく生きようとする生徒」

  1. 適切な生徒理解や心の居場所づくりに努め、望ましい集団活動を通して、心の触れ合いを深め、いじめや不登校、暴力行為などのない楽しい学校生活が実現できるよう努める。
  2. 指導体制を確立し、問題行動防止についての共通理解をもち、学校全体として対応する。
  3. 生徒の実態を適切に把握し、原因を明らかにした上で適切な指導措置をとる。
  4. 学校、家庭、地域、関係機関、諸団体等と密接な連絡をとり、情報交換などを生かして早めの生徒指導や不審者への対応など、協力して、望ましい生徒の育成に努める。
    ※「粘り強く+心を込めて+あきらめず」

(3)道徳指導の重点…「豊かな感性と思いやりのある、心豊かな生徒」

  1. 道徳的価値及びそれに基づいた人間としての生き方についての自覚を深め、人間としてより良い生き方を求める道徳的実践力を育成する。
  2. 豊かな体験活動を通して、豊かな心を育てる。
  3. 朝の一斉読書や合唱活動などの文化活動を通して、豊かな感性を育む。
  4. 学校、家庭、地域社会との連携を深め、しなやかな心の育成に向けて取り組みを推進し、自他を敬愛する心や健全な生活態度を育てる。

(4)「総合的な学習の時間」の指導重点 …「常に課題意識をもって、自ら探究する生徒」

  1. 自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成する。
  2. 一人一人の関心や興味に応じて、探究課題が設定できるよう教材開発を工夫する。
  3. 言語活動の充実を通して、思考力・判断力・表現力などを育むように努める。
  4. 各教科と総合的な学習の時間との関連を図り、相互の活動の充実に努める。

(5)特別活動の指導重点…「何事にも全力をつくして、最後までやり抜く生徒」

<学級活動>

  • QU検査等を活用し、望ましい学級集団づくりを通して、よりよい人間関係を築く。
  • 自己の個性や特性を理解させ、意欲的な活動を通して将来への展望をもたせる。

<生徒会活動>

  • 学校生活の充実、向上を図る活動を実践させる。
  • 学校生活を楽しく、充実したものにするための集団活動を展開させる。
  • 自主的活動を通して個性の伸長を図り、自治的・公民的資質を培う。

<学校行事>

  • 各種行事への取り組みを通して、心豊かなたくましい生徒を育成す る。
  • 学校生活をより豊かで充実したものにする、総合的・体験的活動を展開させる。
  • 自主的、実践的活動の場とし、個性発露の場ともする。

(6)体育・スポーツ及び保健・安全に関する指導重点…「生命を尊重し、心身共に健康な体を鍛える生徒」

  1. 体育・スポーツを積極的に推進し、進んで運動を実践する能力や態度を育て、体力の向上を図る。
  2. 基本的生活習慣の確立により、心身の健全発達を図る。
  3. 学校事故の防止及び交通安全指導の徹底に努める。
  4. 衛生的な環境づくりに努める。
  5. 運動における一校一実践を推進し、伝統の「鍛練」を継続して実施する。
  6. 自他の生命の大切さや安全意識の向上について、計画的・系統的に指導し、危機回避能力の育成に努め、生涯を通じて健康で安全な生活を送るために必要な実践力を育てる。
  7. 健康に関する現在的課題であるアレルギー疾患について、生徒の実態を把握し、家庭と連携を図りながら指導の充実を図る。

(7)キャリア教育の指導重点…「自己実現に向けて、努力する生徒」

  1. 学校の教育活動全体を通して、体系的なキャリア教育の推進に努める。
  2. 「働くこと」への関心・意欲の高揚を図るため、職場見学や職場体験などの活動を通して、望ましい勤労観・職業観の育成に努める。
  3. 将来に希望をもち自分のよさを知り、主体的に進路選択ができる意欲・態度や能力を育てる指導の充実に努める。

(8)給食指導の指導重点…「食物の生産や調理などに関わる人々への感謝の心をもつ生徒」

  1. 給食指導を通して、食に対する基本的知識を身につけさせる。
  2. 基本的な躾を徹底させる。(時間、服装、配膳、マナ-、片付け、あいさつ等)

(9)情報教育の指導重点…「情報を自ら選択・活用・整理・発信できる生徒」

  1. 情報手段・ICTを適切に活用し、必要な情報を主体的に受信し、収集・整理・発信できるよう情報活用能力を育成する。
  2. コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を適切に活用できるようにするための指導を行う。
  3. 家庭と連携し、情報モラルの育成、SNSをめぐる情報安全等に関する適切な指導を行う。

(10)福祉教育の指導重点…「仲間意識をはぐくみ、仲間を思いやる心をもつ生徒」

  1. 甲府支援学校との交流を通して、仲間意識・思いやり・いつくしみの心を育てる。
  2. 福祉施設訪問を中心に道徳指導と関連づけた活動の展開をする。
  3. 「総合的な学習の時間」に、福祉体験活動や福祉講話などを実施する。
  4. 奉仕活動として、様々なボランティア活動(募金活動や書き損じ葉書の回収など)を実施する。

(11)環境教育の指導重点…「持続可能な循環型社会の実現に向けて、実践できる生徒」

  1. 資源の有効利用や環境保全について、主体的に考え、実践できる生徒を育成する。
  2. 牛乳パックやアルミ缶・古紙回収への取り組みを通して、3R活動を推進する。
  3. 学校・家庭・地域での学習や経験を相互に生かす。

(12)特別支援教育の指導重点…「自立と社会参加を目指す生徒」

  1. 障害のある生徒に対して、家庭や関係機関と連携し、適切な指導・支援が行えるよう、特別支援教育の推進に努める。
  2. 特別支援教育コーディネーター及び校内委員会の適切な運用を行うなど、校内指導・支援援体制の充実を図ることにより、計画的・組織的な指導・支援に努める。
  3. ノーマライゼーションの進展に合わせ、交流学級や学年との交流を積極的に行なう。
  4. 通常学級において指導を必要とする生徒に対して、弾力的な個々の特性に合わせた指導に努める。

《特別支援学級》

小・中学校に在籍する比較的軽度の障害のある児童生徒のために設置されている。特別支援学級では、一人一人の障害の状態等に応じて、形態や内容を工夫して指導できるよう「特別の教育課程」を編成できることになっている。

本校では、知的障害に対応する特別支援学級を設置する。

(13)心を耕す読書教育の指導重点…「豊かな感性を育む生徒」

  1. 心を豊かにする読書指導を積極的に行う。(朝読書の効率的な運用)
  2. 情報源としての図書館の利用推進を図る。(授業の中で、効率的な図書館活用)

(14)地域・父母との連携の指導重点…「学校・家庭・地域で育む、たくましくしい生徒」

  1. 学校評議員、学校関係者評価委員会の提言を学校経営に活用する。
  2. 啓発的な広報活動の充実・推進を図る。(ホームページ・学校・学年・学級だよりなど)
  3. 青少年育成の関係機関と連携を密にし、協力して生徒の指導にあたる。
     (PTA・地区懇談会・学年学級懇談の充実)
  4. 父母・地域社会の願いを積極的にとらえ、地域に根ざす教育の推進を図る。

(15)防災教育の指導重点…「自ら命を守り、自ら命を育む生徒」

  1. 学校防災計画及び学校安全防犯対策等の危機管理マニュアルの改善・充実と、それに基づく安全管理体制の拡充に努める。
  2. 防災講話、生徒引き渡し訓練を実施する。(生徒引き渡し訓練は、管内の小学校と連携し、同じ日に実施する。)
  3. 実践的な防災訓練を実施する。
  4. 関係機関と連携し避難所運営等安全管理体制の充実を図る。

(16)郷土学習の指導重点…「我が国や郷土の伝統や文化についての理解を深め、尊重する生徒」

  1. 郷土学習教材「ふるさと山梨」などを活用しながら、教材や指導方法の工夫を行う。
  2. 「ふるさと敷島」の地域素材の教材化に向けての取り組みを行う。

(17)国際理解教育の指導重点…「国際理解を深め、文化等についての関心を深める生徒」

  1. ALTとの人間関係を深め、国際理解教育の充実を図る。
  2. あらゆる領域において諸外国の実情を把握させ、その文化等についての理解と同時に、我が国の文化並びに伝統をも尊重させる。

(18)進路指導の指導重点…「自ら進路を切り開く生徒」

  1. 自己実現に向けて、自己理解に努めると共に、自ら進路を切り開く能力・態度を育てる。
  2. 情報収集を通して関心を高め、進路学習に意欲的に取り組む態度を育てる。
  3. 職業体験等を通して、職業生活や進路を選択する能力を育てる。