地方病とのたたかい

4年、総合的な学習の時間、地方病

4年生が講師をお招きし、地方病についての学習をしました。

「地方病」は江戸時代から苦しめられた

甲府盆地周辺特有の病気でした。

地方病、正式には「日本住血吸虫病」と言います。

これがその元となる宮入貝(ミヤイリガイ)。

昔は、

「〇〇に嫁にいくだけー。」

「地方病になるからやめたほうがいいよ。」

とか、

「〇〇に 嫁に行くなら 買ってやるぞよ 棺桶を」

などと言われていたそうです。

地方病は日本住血吸虫が人体に入り、

肝臓に入って血をたくさん吸い大きくなります。

そしてお腹がふくれ、水がたまり、

最後には亡くなってしまうのだそうです。

しばらくの間、原因はわからなかったようです。

原因を探すために、自分の体を提供した人もいました。

ついに宮入博士が貝が原因だということを見つけました。

そして、こんな道具を使い、

貝を焼き払うこともしたそうです。

水路もコンクリートにしました。

その後、特効薬も開発され、

1996年に山梨県知事が終息宣言。

これで地方病はなくなりました。

地方病がどんな病気かわかるまでに35年。

ミヤイリガイを見つけて終息宣言まで80年。

合計115年の戦いがありました。

でも、世界ではまだ同じ病気で苦しんでいる人がいるそうです。